帯状疱疹(たいじょうほうしん)

この疾患は漢字が難しいにもかかわらず、皆さんに広く知られている病気の一つです。

おそらく家族の人や親戚の人が、帯状疱疹にかかったことがあるためだと思っています。

帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウィルスによって生じます。

ウィルス名の先頭にある水痘はみずぼうそうの意味であり、一つのウィルスがみずぼうそうと帯状疱疹の原因になっております。

みずぼうそうを患ったのちに、このウィルスが神経の一部に潜伏します。

何十年も潜伏していた後にある日突然、帯状疱疹として発症してくるのです。

発症するきっかけは患者の免疫が落ちたときであり、多くの場合過度の疲労、ストレス、ガン、膠原病などが関与しております。

症状としては、神経に沿った形で帯状の皮疹が生じます。

通常左右どちらかの片側だけに生じ、強い痛みを伴います。

発疹は発赤と水泡が混在した形のものが多く、かさぶたがついて乾燥するまで2週間程度かかります。

治療としては、抗ウィルス薬の内服または点滴です。

抗ウィルス薬はウィルスの増殖を抑える効果があるため、発症して早い段階で使用した方が効果的です。

同時に神経炎も伴うため、ビタミンB12と痛み止めの内服を使用することが多いです。

60才ぐらいまでの人がかかった場合にほとんど痛みを残すことがないのですが、年齢が上がるにつれて帯状疱疹後に神経痛になる確率が上がります。

これの神経痛は皮疹が改善したにもかかわらず、痛みだけが残る症状で、長い人では数年にわたって痛みが続きます。

このような患者には抗うつ剤の内服や、神経ブロックを行って治療していきますが、なかなか十分な改善が得られないことがあります。