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尋常性乾癬

尋常性乾癬は、皮膚の表面にあるケラチノサイト(表皮の細胞)が異常に分化増殖している病態です。

尋常性乾癬の病態

病変は皮膚のいかなるところにも生じますが、頭部、肘部および膝部の伸側が好発部位です。
皮膚病変は厚い銀白色の皮膚に覆われ、その下に発赤があります。
かゆみを伴うことは少なく、典型的な皮疹が体中に分布するため、診断は容易ですが、慢性的な病気であるため治療に苦慮することが多いです。
関節炎を伴う関節症性乾癬、皮疹に膿疱を伴う膿疱性乾癬が亜型としてあります。皮疹が全身に及ぶと発熱を伴うことがあります。

尋常性乾癬の治療

  1. ステロイド軟膏の外用
  2. ビタミンD3製剤の外用
  3. ナローバンドUVB照射
  4. レチノイドの内服
  5. シクロスポリンの内服
  6. 生物学製剤の点滴、注射
  1. ステロイド軟膏の外用
    乾癬の治療には軽症から重度の場合、いずれであってもステロイド軟膏の外用が最初の選択肢になります。
    表面の銀白色の皮膚が取れ始め、徐々に発赤が消退してきますが、外用をやめると再発してくる傾向にあります。
    ステロイド外用の場合薬は効果が効きはじめるのも早いですが、塗らなくなった後の再燃も早いです。
  2. ビタミンD3製剤の外用
    通常、活性型ビタミンD3製剤の外用薬はステロイド軟膏外用と併用します。
    活性型ビタミンD3製剤はステロイドと異なる薬剤のため、ステロイド軟膏に伴う副作用がなく、顔面など長期にステロイド軟膏が使いにくい場所でも使用することができます。
    また顔面以外の場所でもステロイド軟膏と併用することにより再燃しにくい長期の治療が可能になります。
    現在では、ドボベット軟膏というステロイド軟膏と活性型ビタミンD3製剤が混合したものが処方可能ですのでご相談ください。
  3. ナローバンドUVB照射
    乾癬治療には以前より光線療法が知られています。
    光線治療の中で現在最新のものとしてナローバンドUVB治療があります。この治療ではより副作用が少なく、効果が高い領域のみの紫外線を出力することができ、安全かつ効果的な治療をおこなうことができます。
    当院は、ナローバンドUVB治療をおこなう機械が4種類用意されており、病変部位および診断によって使い分けています。 ナローバンドUVB治療は保険診療にて可能です。
  4. レチノイドの内服
    レチノイド内服は表皮の角化を抑制する治療です。重度の感染の患者が適応になります。
    女性の場合には2年、男性の場合には6ヶ月の避妊をおこなわなければなりません。生殖可能な年齢の方におすすめしておりません。
    この治療は光線治療との相性が良いために、内服可能な条件が合えば良い治療と考えております。口唇炎や爪囲炎、肝機能異常などの副作用に注意しながら投与します。
  5. シクロスポリンの内服
    シクロスポリン内服治療は免疫抑制剤を用いておこなう治療になります。乾癬は炎症性湿疹であることより、免疫抑制剤治療が効果的です。
    通常体重1kgに対してシクロスポリン3mgの用量から必要に応じて増量していきます。
    シクロスポリン内服治療は効果的なのですが、費用が高額ということと、定期的な採血が必要であること、若干の食事制限が欠点としてあげられます。
  6. 生物学製剤の点滴、注射
    生物学製剤の治療は最新治療になります。 1から5までの治療をおこなうも改善しない場合に適応になります。
    治療の導入は、指定された病院でのみしかおこなうことができませんので、希望される場合には紹介させていただきます。

※尋常性乾癬の皮疹です。

※ナローバンドUVBの機械です。
ナローバンドUVB
部分的に当てることができます。

半身照射する機械もあります。立位のまま照射するために短時間で照射が可能になります。