巻き爪 陥入爪

巻き爪は陥入爪とも言い、通常足の親指の爪に生じます。

巻き爪の症状は、爪の側面が内側に曲がり、悪化するとその周囲の皮膚を刺激して痛みを伴います。

ひどい場合には不良な肉芽が刺激され、爪の部分より出てきます。

巻き爪になる原因は、深爪とハイヒールなどの靴による圧迫があげられます。

臨床像

比較的軽傷の巻き爪は抗生剤と抗炎症剤の内服薬で寛解しますが、機械的に爪が皮膚に当たっている限りはこの方法ではなかなか改善しません。

中等度の巻き爪は、爪の側面の一部をはさみで取り除く治療を行います。

比較的症状が重い人や根本的に治療を行う方には部分抜爪+フェノールにて爪の付け根を焼いてしまう方法(フェノール法)があります。


フェノール法

フェノール法とは痛みの原因を起こしているつめの一部を縦方向に部分的に切除し、爪の形成を行っている爪母をフェノールで化学処理することで再発を防ぐ方法です。

手術時間は5分から10分程度で、通常伝達麻酔と局所麻酔を使用してから行います。

術後は問題なく歩行して帰れます。

痛みは手術当日夜に少し感じることがありますので痛み止めの処方を行っておりますが、翌日からは術前ほどの痛みはありません。

また術後から抗生剤の処方もいたしますので、そちらも内服してください。

通常、翌日の通院と術後1週間の通院で終わりますが、爪縁の炎症が術前から強い場合には2週間から3週間週一回程度の通院を必要とします。

私の経験から100人手術を行って一人痛みを伴って再発する程度です。

痛みが少なく、比較的すぐ直るよい治療ですが、若干爪の幅が狭くなります。

もともと爪が陥入しているため外から見えている部分は少なく、見えている爪の幅は通常2mmほど狭くなります。

術後外観が気になる患者はまれですが、一箇所の爪を両側または数回行うと少し狭く感じるときはあります。

術後1週間で略治してしまうため、手術日をふくめて3回の来院ですみます。

当院では週に5件程度のフェノール法を行っております。

フェノール法は痛みをすぐにとることができるのですが、若干爪の幅が狭くなってしまうことが欠点です。

もともとある爪を残したまま、爪の形を矯正する方法もあります。


VHO法

当院ではVHO法というものを行っています。

爪の両側にステンレスのフックを引っ掛けて、真ん中で引っ張る方法です。爪を歯の矯正のように変形させます。通常3ヵ月ごとの診察で約1年から1年半かかると欧米の方でいわれているのですが、実際日本人の場合にはつめが薄いためか、1回から2回の治療で中等度の巻き爪は治ります。

ただしこの方法は健康保険は使えません。

一つの爪に14700円(税込み)かかります。

実画像

イラスト


よくある質問

フェノール法について

歩いて帰ることができるのでしょうか?

両足の手術を行った場合でも、歩行は可能です。

入院をすることはありません。

入浴はできるのでしょうか?

手術後、シャワーで傷を洗い流すようにしてもらっています。

手術部位が湯船につかることはお勧めしておりません。

痛みはあるのでしょうか?

手術時麻酔を掛ける際に痛みはあります。

しかしながら、巻き爪の痛みは消失します。

手術に伴う重い感じの痛みはありますが、痛み止めの頓服薬を出しておりますのでお飲み下さい。

約半数の人がいたくなくて鎮痛剤を飲みません。

VHO法について

VHO法は痛いのですか?

爪の縁にワイヤーを掛ける際に痛みがあることがありますが、通常痛くはありません。

ワイヤーはどのくらいかけているのですか?

通常3ヶ月から4ヶ月です。

爪の根元にワイヤーをかけますので、先端にワイヤーが移動するまでは装着したままでOKです。

ワイヤーは何回もかけるのですか?

爪の薄い人で、曲がりがゆるい人であれば通常は1回でOKです。

ただし、爪が厚い人や爪の周りが強い人は複数回の施術が必要になります。